くりこうの手記 2025年6月

6月5日 木曜日 晴れ

造影CT検査、舌がん「は」所見なし

先月中頃に受けた、術後3年造影CT検査の結果を昨日聞きに行きました。

いつもCT後の定期診察は先にCTの結果が告げられ、それから定例の視診・触診に入るのですが、今回は先に視診・触診でした。

それからCTの結果について知らされたのですが、「舌は異常ありませんでした。」と言われ、少し間を開けて「えーっと、『頭が痛い』ということはありませんか。」と訊かれました。

そこでピンと来ました。
強い頭痛があり脳神経外科にかかったら、脳動脈瘤と言われました。と答えました。
放射線技師の読影で椎骨動脈解離が認められたが、すでに診察を受けているんですねと言われました。

続けて「ところで、どこにかかっています?」と聞かれたので答えたら、「そうですか... うち(公立総合病院)で診てもらいたかったら、ここで紹介状書きますからね。」と言われました。

ちょっと待ってくださいよ。そんなこと言われたら不安になってしまうではないですか。
ただ、脳神経外科の主治医にも「何かあったらすぐ救急車を呼ぶこと。そして脳動脈瘤があると救急隊員に伝えること。(舌がんでかかっている公立総合病院)なら経験豊富な医師がいますから。」と言われたことを思い出しました。

...乗り換えるつもりは、今はありませんけどね。

命に関わりうる病気はもう勘弁だよ

3年前、舌にできた口内炎がなかなか治らず、辛いものを食べると痛かったので、ひとまず開業医(耳鼻咽喉科)にかかったら「悪い予感がする」と言われたのが3年前。(当時の手記リンク)

表面擦過診が「疑陽性」となり、紹介状を持って公立総合病院へ行ったら初診で組織診となり、確定診断が出る前に造影CT検査と造影MRI検査を受け、組織診でがんと確定診断されたのが5月下旬。
告知されて「がん... か。」と考えを巡らせる間もなく「では来週、手術します。」と言われました。

上皮内がんではなく、がん細胞が筋肉層まで達している、紛れもない「がん」でした。
しかし、ごく初期で転移もなく、3年経過した今も再発や転移はしていません。
昨日の診察でも先生に「一般的には5年と言われるけど... うーん。」と言われたので、寛解したと言いたいけれど大人の事情で言えないんだなと察しました。

初期に見つかって軽く済んだとはいえ、がんはがんです。
がんになったのなら、もうこれ以上大きな病気にかかることはないだろうと思っていました。

そう思っていたところでの脳動脈瘤ですよ。
「もうね、アホかと。バカかと。」と言いたくもなりますよ。(元ネタ[YouTube])

がんは進行すれば「5年生存率」という数字が出てくるほど予後の悪い病気です。
脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血となり、1/3の確率で死に、1/3の確率で社会復帰でき、残り1/3は「生きてはいる。」

がんは初期で発見されて摘出し、医師がうっかり寛解宣言しそうになる程度。
脳動脈瘤も、破裂せずに発見され、生活に留意すれば寿命を全うできる可能性が高い。

でもね、ともすれば重大な結果になりうる病を2度経験するなんて。
そして2度とも「重大な結果」にならずに済んだのは運が良かったのか?

今年は後厄ですが、とんでもないものが待っていました。

こんな肝を冷やす経験は、もうまっぴら御免です。

MAZDA3を初めて自分で洗車した

自分で洗車したMAZDA3

日付を遡って5月31日、この日は職場のウォーキングイベントで歩き、職場近くの中華料理屋の2階でどんちゃん騒ぎし、帰宅しました。

クルマは前回の洗車からそれほど経っていないのですが、雨が降ったので汚れが目立ちました。

天候は曇り、時間は夕方。
「洗ってみるか。」と思い立ち、準備を始めました。

デミオに乗っていた頃は割と自分で洗車していたのですが、CX-5は車体が大きかったので自分で洗ったことは一度もありませんでした。
それで怠け癖が付き、AXELA(BM)も自分で洗車した記憶がありません。

現在乗っているMADZA3も、汚れが目立ってきたら洗車機には通しますが、自分で洗ったことはありません。

以前は「洗車機じゃ無理だ」という汚れは、車で30分くらいのところにあるスタンドで手洗い洗車してもらっていました。
しかし、そのスタンドが改装してセルフスタンドになったので、手洗い洗車したいなら自分でやるか、新しいスタンドを開拓するしかない状況になっていました。

自分で洗車するのが5年以上ぶりで、デミオの頃に掴みかけた洗車のコツは綺麗さっぱり忘れています。
振り返ってみればツッコミどころ満載の洗車でしたが、久しぶりすぎるから仕方ない。
それでも洗車機では洗いきれない彫りの深いライト周りなど、手洗いだから納得いくまでゴシゴシして洗い上げた達成感は大きかったです。

翌6月1日は、きれいになった愛車を撮影するために黒田ダムへ行ってきました。

いい感じに撮れました。

それにしても、今より小さい車だったとはいえ、デミオに乗っていた頃の私はよくやっていたと思います。
どうやったらシャンプーの泡が乾く前に洗って水で流して、水滴が乾く前に拭き上げられるのか。
教えて。あの頃の私。

6月14日 土曜日 雨一時曇り

クレジットカードが不正利用されていた

今日の昼前、SMSで1通のメッセージが届きました。

差出人はビューカードを名乗り、「利用確認があるので下記URLから回答を」という内容。(画像)

メッセージ冒頭に私の名字が書かれており、リンク先URLがhttps://viewcard.jp/から始まっている。
SMSでは文字修飾(HTML)が使えないので、リンク先の偽装は不可能。
リンク先が怪しかったらそこで止まろうと思い、リンクをクリック。

すると、生年月を入力するように促すWebページに。

それで一気にフィッシングではないかと警戒体制に。
しかし、URLは真正だし、生年月日なら最悪漏洩してもと考え、生年月を入力して「次へ」ボタンをクリック。

遷移先のページには、身に覚えのない請求情報がずらずらと書かれていました。
やばい、フィッシングサイトだったかと戦慄が走り、直ちにブラウザを終了。
ビューカードのURLを検索で確認すると「https://www.viewcard.co.jp/」であり、SMSのリンクは「https://viewcard.jp/」。
これはやっちまったと血の気が引きました。

もう電話で確かめるしかないと、検索からビューカードのWebサイトへ飛び、お問い合わせ電話番号にダイヤル。
繋がるまで時間が掛かることは覚悟していましたが、5分以上待っても繋がらないので、諦めてオンフック。

ビューカードWebサイトを探したら、「SMSや書面でのご利用内容確認のお願いについて」というFAQを発見。(リンク)
文面が私に届いたものと同じで、発信者電話番号も私に届いたSMSと同じでした。

これで不審なSMSが真正なものと確認できたので、再度生年月を入力。
遷移先には、先ほど見たのと同じ、身に覚えのない請求情報が5件ほど記載されていました。
オリエンタルランドからのチケット代金の請求や、利用したことのないショッピングサイトからの請求など。
請求総額は10万円弱でした。

それらについて自分で決済したものかを「はい」「いいえ」で答えるのですが、記載されていた請求情報は全て身に覚えがない。

全て「いいえ」と答え「次へ」ボタンを押すと、カード情報が漏洩しているのでカードを作り直すと案内されました。

ビューカードはモバイルSuicaのチャージに使っており、残高を確認すると心許なかったのでチャージを試みましたが、既に決済できない状態になっていました。

チャージはApple Payでもできるので、必要があればそちらですることにします。

ビューカードはモバイルSuicaのチャージの他、ETCカードも利用しています。
新カードができるまではETCも使えないと考えた方がよさそうです。
新カードは10日ほどで届くようです。

まさか自分のカード情報が漏洩するなんて

カード再発行に必要な手続きを終え、長いため息を吐いたあと、急に怖くなりました。

ビューカードはモバイルSuicaのチャージとETC支払いくらいしか使っていません。
ビックカメラSuicaカードなのでビックカメラ店舗では使いますが、オンラインショッピングで使った覚えはありません。

それなのになぜ、不正利用されたのか。

そして、不正利用を検知したとメール等が届いても、そのメール等がフィッシングなのではないかと疑い始めると動けなくなります。
今回はSMSが真正であることを、時間と労力をそれほどかけずに確認できたので、正しい行動を採る事ができました。
しかし、そこに手間取っていたらカード停止が遅れ、さらに不正利用される危険がありました。

本当に世知辛い世の中になったものです。
フィッシングを見抜けなければ個人情報やクレジットカード情報をすっぱ抜かれるし、フィッシングを恐れるがあまり「フィッシング疑い」のあるものを全て黙殺すれば、不正利用を止める機会を逸することになる。

6月29日 日曜日 晴れ

ダム熱再燃

私は脳動脈瘤持ちなので、隣に人を乗せて運転するときは「私が意識混濁したら、ハンドルをしっかり持って、エンジンスイッチを乱打してエンジンを止めてくれ」とお願いしています。

しかし、運転中にクラッチを接続したままエンジンを切ったら、タイヤがロックするのではないのかと疑問に思っていました。

試してみるには、クローズドなコースを貸し切るのが一番安全です。

しかしサーキットを貸切利用するにはお金がかかり、私の車はフルノーマルなので3点式シートベルト・ロールケージ無しでコース入場を拒否されるでしょう。

なので、誰でも走行する事ができる公道で、かつ交通量が極端に少なく急停車しても誰にも迷惑をかけない場所を見つける必要がありました。

交通量で言えば御津臨海緑地周辺の道路は十分安全と言えます。
しかし、久しぶりに行ってみるかと大島ダム右岸道路へ行きました。

実験結果は後で書きますが、久しぶりに大島ダムへ行ったら宇連ダムに行きたくなりました。
なのでデジタル一眼レフカメラを持って15日に宇連ダムへ行ってきました。

表面取水ゲートの設備が入っていると思われる建物が新しくなっており、また管理棟下にはダムを背景にダムカード風記念写真が撮れるスポットが整備されていました。(画像)

家に帰るには早かったので、羽布ダムへ移動。
このダムは、右岸直下はアクセスが容易ですが、左岸直下は少し歩く必要があります。

初めて左岸直下へ行ってみましたが(画像)、ほとんど人が通らないためかテーブルと椅子を備えた東屋は苔むし、歩道を堂々と横断する蜘蛛の巣に引っかかりました。

左岸側は水飛沫を浴びることはありませんが、蜘蛛の巣に引っかかってまで行く価値があるかと言えば微妙でした。

これで「ダム、楽しい!」と感じるようになり、デジタル一眼レフを持って小里川ダムと丸山ダムにも行きました。

小里川ダムは2003年に竣工した新しいダムで、初めて訪れたのは2007年。その後2009年にデジタル一眼レフ(NIKON D80)で撮影しています。
2009年の画像(リンク)では、堤体が新しく白っぽいですが、16年経過した2025年の画像(リンク)では、風格が出て植生も育っています。
「開かれたダム」として堤体内部が公開されており、かつてはコンジットゲートのゲート室が公開されていました。現在は保安上の問題から非公開となっていますが、堤体内部は入る事ができます。

丸山ダムは1956年竣工の古いダムですが、発電専用ダムとして建造された後に洪水調節機能を持たされた、木曽川で2基しかない多目的ダムです。
2009年の画像(リンク)では新丸山ダムは着工していませんが、2025年の画像(リンク)では、左岸側の工事が始まっています。

ダム巡りは、楽しい。
ドライブにはちょうどいい。
前はこうだったよな、と考えにふけると、時の流れの残酷さを思い知らされる。

走行中にイグニッションOFFにしても急には止まらない

忘れ物を警察に届けるために、業務で自動車を運転する事があります。

脳動脈瘤が破裂すると、とても運転の継続はできず、ハンドルから手を離して頭を抱えて絶叫すると思います。

なので、同乗者には「運転できない状態になったら、ハンドルをしっかり持って、イグニッションスイッチを乱打してエンジンを切ってくれ。」と依頼します。

でも社用車のルーミー、イグニッションスイッチがハンドルの右にあるんですよね。
これじゃ助手席から押しにくいではないか。
あ、ルーミーの時は「シフトレバーをNにして、徐々にサイドブレーキを踏んでくれ。」と依頼してるんだった。

で、走行中に実際にイグニッションをOFFにしたらどのような挙動をするのか試したくなり、大島ダムへ行ってきました。

大島ダム右岸道路は、左岸側への分岐点より奥はちょっとした広場とダム管理所しかなく、広場のすぐ先で全面通行止めになっているため交通量はほぼゼロです。
あの道路なら大丈夫だろうと向かいました。

初めは「ちょっとした広場」で試そうと思っていましたが、そんなに広くはなかった。
なので、ちょっとした広場から下流側のトンネルを抜け、管理所付近の視界が開ける場所で実験開始。

下り勾配を、3速50km/hで転がっている最中にイグニッションスイッチを乱打して切。

強い減速Gが掛かってすぐに停止すると思っていましたが、アクセルOFFにした程度の減速Gしか発生せず、下り勾配の負の勾配抵抗が大きいため、むしろ速度が上がっていく。

緩やかにブレーキを踏み、停止。

思っていた挙動とは全く異なりました。

次に、坂道始動を実験。

一度エンジンを始動し、チェンジレバーを4速に入れ、クラッチを踏み、電気式サイドブレーキを解除。
エンジンを停止し、ブレーキペダルを離すと、徐々に坂を転がり始めます。

40km/h程度になったところでイグニッションスイッチを2度押し、ポジジョンをONへ。
徐々にクラッチペダルから足を離すと、エンジンが始動しました。

ただし、正規の始動手順ではないため、安全装置は全てエラーで作動しない状態でした。

運転中にエンジン切を実際にやってみて、エンジンを切ってもすぐには止まれないという事がわかりました。

こんな時、機械式サイドブレーキは有利ですね。
ブレーキの度合いが調節できるので、電気式と異なり安全に停止できます。

ATやCVTの説明で、「下り坂ではアクセルオフで燃料供給が停止する。エンジンブレーキが作用しないのでNにしてはいけない。」とよく言われます。
燃料供給を止めたらエンジン止まるじゃんと思っていましたが、燃料供給を止めてもエンジンがロックすることはなく、アクセルオフと同程度しか抵抗は発生しませんでした。

やっぱり、サイドブレーキは機械式がいい。