くりこうの手記 2009.6

6月8日 月曜日 晴れ

おーちーたー

先月28,29が動力車操縦者運転免許の技能審査でした。

審査には、留置してある車両で出区点検や応急処置などを行う「地上審査」と、実際に列車の運転操縦を行いブレーキ操作や衝動、指差喚呼や速度感を試験する「乗務審査」があります。

地上審査は通りました。

乗務審査は、速度調節という項目で合格点に達せず、落ちました。

速度調節とは、速度計を隠した状態で指示された通り操縦し、速度を言い当てる「速度観測」と、速度計を隠した状態で指示された地点で指定された速度に加速・減速する「速度調節」からなります。

調節も観測も、データに基づいてある程度正確に行う事ができます。例えば311系ではノッチが直列段から並列段に切り替わる瞬間が25km/hとか、ブレーキ4ノッチで架線柱1本で5km/h低下するとか。

しかし私は緊張から、動物的勘のみでこれを行い、大きく外しました。

ブレーキ操作や指差喚呼は大きな問題はなく、準備をしっかりしていれば誰も落とす事のない項目で不合格となったので、職場ではよく突かれます。

これで運転士になれない訳ではなく、1ヶ月以上の追加講習(見習い)を経て、再度受験する事ができます。ただし2度以上の再試験は行わないため、次で落ちたら運転士にはなれません。

この一ヶ月、速度感覚を養って次に臨みます。

予想外デス

職場では、私が、同じ運輸区の運転士研修同期でただ一人落ちたという事が、予想外であるという受け止められ方をしています。

QCチームの先輩からは「発表のパワーポイントは誰が作るんだよー。というのは半分冗談だけど、次は落とすなよ、頑張れよ。」と言われました。

現場長からは「あり得ないところで落とすなよ、勿体ない。でもそれがお前らしいところだけどな。」と言われました。

次を落としたら、後はありません。落ち込んでばかりはいられませんが、楽観できる状況でもありません。どこまで自分に喝を入れられるかです。

鉄道車両の標準化に思う事

名鉄3100系のつり革

鉄道車両というのは各事業者ごとに個性があり、目が肥えた人ならば客室を見るだけでその車両がどこの事業者のものか言い当てられるものです。

例えば東急は ・ステンレス車体 ・切妻前面 ・シンプルなデザイン、西武は ・黄色 ・窓が多く明るい車内 ・前照灯は丸型 ・後部標識は上部 ・ステンレス無塗装のドア。

名鉄は7000系(パノラマカー)以来、高さが低く天井も低い、腰部が膨れた独特の車体断面(JR近郊型の「裾絞り」とは異なる)、特急型を除きスカーレット一色などの特色がありました。

天井が低い事に伴って、6000系以後の通勤型車両では、つり革は天井に直付けされた金具から吊り下げられていました。この点は、車体が大型化し天井が高くなった3100系にも継承され、画像のような状態になっています。

ところが最近は、鉄道車両の標準化がどんどん進んでいます。前面デザインは事業者ごとに趣向を凝らしていますが、側構え(側面)や車内は似たり寄ったりというケースが増えています。

例えばJR東日本E231系とほとんど同一の仕様である相鉄10000系は、実物は見た事はありませんが画像でも横から見ればE231系と見分けがつかないくらい似ています。

日本車輌も「日車式ブロック工法」という標準化された製造法を持っています。名鉄では地下鉄上飯田線との相互直通運転開始時に投入された300系からこの工法により製造された標準車体を採用しています。

天井は高くなり、車体断面は箱形になりました。つり革も他の事業者の車両同様、金属パイプに通して取り付けられています。

これ以後、名鉄は3300系、3150系でも標準車体を採用し、特急車両2400系の一般車部分も車体は鋼製ですが内装は標準車体と同一になっています。

鉄道事業者としては車両の標準化で値段が下がれば他の部分に回せられ、結局利用者に還元される事になるでしょう。しかし趣味的に見てどこに行っても似た車両しか走っていないというのは面白くないです。

自動車の世界でも、商用車ではOEMが当たり前になってきました。日産バネット、三菱デリカ(バン)はマツダ ボンゴのOEM、マツダ タイタン(タイタンダッシュを除く)、日産アトラス、日産ディーゼル コンドル(一部)はいすゞエルフのOEM、マツダ ファミリアバンは日産ADのOEMです。

それを思うとコスト低減の真反対の路線を堂々と行くJR東海313系はなんと贅沢な車両だこと。日車製であるにもかかわらず在来工法の構体、ドア内側も化粧板張付け、樹脂形成品を極力使わない手仕上げの多い内装、実にカネをかけています。

6月14日 日曜日 曇り

テイガクキュウフキンってなんですか?

定額給付金、私の住む自治体は世帯主が指定する口座に世帯全員分が一括して振り込まれます。

私は実家で親とともに生活(パラサイト、とも言う)している身ですので、私の分の定額給付金も親の口座に振り込まれました。

で、私の分の定額給付金は、私が身を寄せる家の固定資産税に消えました。

パラサイトしているので文句は言えませんし、15000円が手元に転がり込んできたところでデジタル一眼レフの高倍率望遠レンズを買ってしまうきっかけになるか、預金残高が0.277%増えるだけです。

自動食器洗い乾燥機、ドラム式洗濯乾燥機、DVD付HDDハイビジョンレコーダー、デジタルハイビジョンテレビ、FAXを家族用に買っているとはいえ、まあちいと親孝行せにゃあばちが当たるわなあ。

日本酒一合でいい気分

金曜日は夕食で、久しぶりに家で酒を飲みました。

献立は焼肉だったのですが、親にビールを勧められて、冷蔵庫の中に紙パックの「鬼ころし」が入っていたのを思い出し、鬼ころしに口を付けました。

正直な感想、焼肉に日本酒は合いません。

かといってビールを飲む訳にも行かず、鬼ころし1合を空けました。

薄めの水割り焼酎なら気持ちよくどんどん飲めますが、日本酒はきついです。1合でへろへろになってしまい巻いた。

この鬼ころし、記憶が正しければ昨年仙崎・余部鉄橋へ行った時に買ったものです。

Macでは地デジ録画DVDを見れない

けいおん!というアニメが面白そうなのでハイビジョンHDD/DVDレコーダに録画しました。BSデジタルなので、当然ダビング制限に引っかかります。

うちのHDD/DVDレコーダは製造が古いため、ダビング10には非対応です。つまりHDDに録画した番組をDVDへ移動する際には、HDDのデータは抹消されます。

それはともかく、デジタル放送をDVDに移動させるには、CPRM対応のDVDメディアでなければレコーダが受け付けません。また、再生機器もCPRMに対応していなければなりません。

組み立てパソコンAsortaはWinDVDをインストールし、ユーザ登録してCPRM対応パッチを当てているのでCPRMのメディアも読めます。ただし、止まりそうになります。

ところがメインで使っているMacBookはCPRMのメディアが読めません。ディスクとして認識はしますが、OS標準のDVDプレーヤーでは再生できません。

ちょっくらググってみても、Mac OS X上でCPRM保護されたDVDを再生する方法は無いようです。「Macで再生する」という条件にすれば「BootCampによりWindowsで起動してPowerDVDやWinDVDで見る」という方法があるそうですが、DVDを見るために再起動するならAsortaを立ち上げた方が早いです。

またFusionの仮想マシンでWindowsを立ち上げても、ドライバ周辺の問題でコケるようです。

古いDVDレコーダしか持ってない人にはダビングもできず、ムーブで作成したDVDもMacでは見る術が無いなんて、CPRMってどうなのよ?ちなみにCPRMは既に破られており、CPRM保護付きのDVDをリッピングする方法やノウハウも検索すればすぐに出てきます。

結局は合法的に楽しもうとしている人間だけが馬鹿を見ているではないか。HDDからDVDへムーブした時点で、もうDVDからHDDには戻せない。けいおん!を見ようと思ったらAsortaを立ち上げるか居間のHDD/DVDレコーダに向かわなければならない。

あおなみ線に乗ってきた

あおなみ線1000系電車

昨日はあおなみ線に乗ってきました。ある日の某FM局の朝の番組で「JRあおなみ線」と紹介されていましたが、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線が正式名です。間違ってもJR東海の路線ではありません。

なぜあおなみ線へ行ったかというと、運転士研修で共に学んだ名古屋臨海高速鉄道(長いので以下「あおなみ線」とする)の仲間に会いに行くためです。私の勤める会社の研修センターは国土交通省の指定を受けた動力車操縦者養成所ですが、他の会社からも受け入れています。

あおなみ線の場合、学科講習は研修センターで全て終えますが、技能講習は国土交通省の実施する試験を受けます。公安指定自動車教習所とは逆のパターンですね。

あおなみ線でも技能試験は終了していますが、結果が出るのに時間が掛かるそうです。また、学科講習を修了した時点で会社としては私たちとは関係が途絶えているため、免許伝達式には出席しません。

3ヶ月の長きに渡り共に学び生活してきた仲間であるのに、ペーパーテストが終わったらさようならではあまりに寂しいと思ったので、写真を撮ってアルバムにして免許伝達式に持って行こうと考えたのです。肝心な自分が試験に落ちて免許伝達式に行けなくなってしまいましたが。

あおなみ線は全駅に可動式ホーム柵かホームドアが装備されているため、普段は定位置停止装置(TASC)を使用しています。しかし私が見た時にはTASCを解放して運転していました。

許容される停止位置の誤差は±350mm。それでも一度掛けたブレーキを全緩解することなく、見ていてぞっとするくらいの突っ込みで、それでも当然「定点停止」が点灯するのは感動でした。私の勤める事業部では、停止位置が正しいかずれているか判断するのは車掌ですが、あおなみ線では機械です。定点停止が点灯しなければワンマンドアスイッチがロックされます。

なんとか場所と時間を合わせてもらい、デジタル一眼レフでバシバシ撮ってきました。すぐに帰宅し取捨選択し、カメラのキタムラでミニアルバムにしてもらいました。所要時間わずか1時間。

受かった誰かに免許伝達式に持って行ってもらって、それが終わったらあおなみ線の二人にプレゼントします。

列車に乗っていて「休日の昼間というのにやけに若い女性が多いな」と思っていたら、ポートメッセ名古屋でクリエーターズマーケットという催事があったようです。

稲永駅すぐの中華料理屋

時間が午後からしか都合が付かないというので、名古屋11時前の列車に乗り名古屋競馬場前で車両を撮り、稲永駅すぐの中華料理屋(地図)で早いランチにしました。

中国人シェフの本格的中華料理屋ですが、この店のすごいところはランチセットにあります。

フルサイズのラーメン(醤油・味噌・豚骨・チャーシュー・担々麺 ほか)とレディースサイズのご飯もの(チャーハン・中華飯・麻婆飯 ほか)、更にサラダと杏仁豆腐(or食後のコーヒー)が付いて750円なり。コストパフォーマンスは抜群ですが、量はかなり多いです。

昨日は担々麺と麻婆飯の組み合わせにしましたが、辛いものばかりというのに気づいたのは料理が来てから。担々麺は豚骨ベースの珍しいものでしたが、美味しかったです。